1990年代の10年間を「失われた10年」と言う。これは、既存の組織や利害関係に縛られて、人間が個として自立できずに、問題の先送りと新しいことへのチャレンジを忘れることに終始したから起きたことではなかろうか。個の自立が一番遅れているのが、「社畜」などと郷楡されるサラリーマンの集団だろう。その点女性は、「会社」や「組織」から疎外されてきた面が強く、そのぶん個として自立している人の割合が高いのではないかと思われる。「会社」「組織」の温かさ(「家族的」とよく称したものだ)と同時に冷たさを身をもって経験したであろう熟年層も自立を始めている。21世紀に向け、個の自立とリスクへの挑戦が求められる今日、女性や組織を卒業した熟年層の人々が何か新しいことにトライする格好の場が生まれる。我々の身近にも、自分のポータルサイトを立ち上げて新しいビジネスに挑戦している女性が20人以上いる。日本全体ではかなりの数にのぼることだろう。それに刺激され、若者や中年組もリスクにより果敢に挑戦しはじめるにちがいない。こうした潜在的な起業家たちへの先行投資としても、光ファイバー網は、非常に有効なものと言うべきである。