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12000万円の借金を抱えた占有者の娘

私は、相手の話はよく聞くべきだと思っています。最初に訪ねていくと、「何でこんなところを買ったんだ!」と言われることが多いので、そんなときはなるべく低姿勢で、「できれば住みたいと思いまして」と言います。何回かそんなやりとりを繰り返しているうちに、占有者の本音がポツリポツリと出てきます。そのときに、「本当はどういうふうにしたいのですか?」と聞きます。どうしたらお互いにハッピーな関係がつくれるだろうかを考えるのです。

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競売で落札者と占有者が両方ハッピーになれるなんて、常識ではあり得ないのかもしれません。多くの落札者は占有者を追い出せばいいと考えています。でも、相手に少しでもメリットのある方法を、お互いに考えていくことがとても大事なのです。寄居町の物件の場合は、その父親とはなかなか話が進みませんでした。父親は日雇いの仕事をしていましたが、仕事が終わると酒を飲み、飲むとすぐに「カッ」となるタイプの人でした。そこで所有権の4分の3を持っている娘さんと話をさせてくれるように頼みました。「娘さんの本音を聞かせてください」そう頼みました。