現代社会では、学校だけではなく、人生のあらゆる段階で職場や地域社会などさまざまな教育機能を使い、自らが主体となり、自己の発達・成長を促していかねばならない。このような生涯学習体系の教育制度のなかに位置づけられている学校教育に求められている教育とはどのようなものなのであろうか。教育体系の主軸が生涯学習であるということであるからには、子どもたちの生涯にわたる学習の基礎を培わなければならないのは、幼稚園・小学校・中学校・高等学校においてである。そのためには、子どもたちの自ら学ぶ意欲と態度を養成することを、学校教育の根幹に据えなければならないのである。子どもの各成長過程に応じ、心身ともに豊かな発達を促し、自然的・社会的・文化的な環境とのかかわり合いの中で、生涯にわたって自己を形成していくための意欲と能力を育み、社会人としての自立を促していくことが、学校教育に与えられた役割となる。子どもの各成長段階における学校教育の指針を、教育課程審議会の答申(「幼稚園、小学校、中学校、高等学校、盲学校、聾学校及び養護学校の教育課程の基準の改善について」1998年)から見ていくことにしよう。
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