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仲間・保育士との関係づくりの過程

保育士との接触では、(1)他クラスの保育士よりも担任との接触が多いこと、(2)ほとんど毎回、観察者である私とも接触していること、がみてとれる。さくら保育園(仮名)では、1クラスの幼児数が少ないことと異年齢交流を重視していることから、自由遊びや食事は3〜5歳児クラス合同でなされることが多い。合同保育では3クラスの担任6人が3クラスの幼児をみていたが、大毅(仮名)に具体的な指示を与え、ときには注意し叱責するのは担任が中心であった。また、観察者である私は、第2回観察時から大毅(仮名)に「先生」と呼ばれていた。大毅(仮名)と私との接触は他クラスの保育士よりも多かったが、これは私が大毅(仮名)の近くで観察をしていたことから、大毅(仮名)にとって呼びかけやすかったためだと思われる。一方、他の幼児との関係では、(1)同じクラスの特定の男児との相互作用が格段に多く、とくに太郎・和彦・猛の3人と継続的な関係をもっていること、(2)同じクラスの女児とは、時間の経過とともに相互作用をもつ相手も変わっていること、(3)合同保育でも異年齢児とはほとんど相互作用をもっていないこと、がわかる。大毅(仮名)が所属する4歳児クラスには、大毅(仮名)を除いて5人の男児がいたが、大毅(仮名)はとくにそのうちの3人と入所直後から一緒に遊ぶことが多かった。同じクラスの女児とは、フラフープ遊びや砂遊びのときに一緒に遊んだり、すでに形成されている遊び集団に一時的に加わる形で参加したりすることが多かった。女児のなかでは明子と遊ぶことが多かったが、これは明子が和彦や猛と仲がよく、他の女児よりも2人の男児と一緒にいることが多かったためである。3人の男児については、和彦や猛とは滑り台や鬼ごっこをして遊び、太郎とは汽車遊びと砂遊びをするなど、遊びの内容と遊ぶ相手がほとんど固定されていた。年長児とは、仲良く遊ぶ姿が観察されたのは1回だけで、後の2回は大毅(仮名)に罵声を浴びせるなど排他的な態度が観察された。大毅(仮名)は、同年齢の3人の男児にとくに親しみを感じていたものと思われる。
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