一つの特徴として、雇用情勢が悪化するなかで、親と住む期間が長くなる傾向がある。少し古い統計になるが、九七年にヨーロッパ統計局が行った調査がある。これによると、十五〜十九歳の若者(男子)は、平均で九三%が親と一緒に住んでいる。この割合の高さは男性・女性でほとんど変わらない。また、二十〜ニ十四歳の若者については、男子では八五年には六七・五%が親と同居していたが、九六年には六八・四%に上昇している。女子も同じ期間に四八・六%から五四・二%へと上昇している。
[参考]
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若者が両親と住む割合は、国によってかなり相違が見られる。英国やアメリカでは五割前後と低いことに加え、その割合はほとんど上昇していない。これに対して、英国以外のヨーロッパ諸国では高い比率になっている。とりわけ、イタリア・スペインなど南ヨーロッパ諸国での高比率が目立っている。一般に、親と同居する割合は男子のほうが高い。OECDの平均で二十五歳を過ぎた者でも、女子の二四・八%に対して、三九・七%となっており、四割近い男子が親と同居しているという結果になっている。親と同居する期間を長くして、独立する時期を遅らせているのは、経済的な理由からである。同じくヨーロッパ統計局が行った調査結果でも、親と同居する理由として「生計が立てられない」とする者が七〜八割となっている。