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リサイクルで忘れてはならないこと

人々はリサイクルを標榜してはいても、集めた先がどうなっているか、その現実を直視しようとはしない。なかでもガラスは人々の関心が高い古紙などと異なり、最も忘れられた存在なのではないだろうか。リサイクルで忘れてはならないのは、回収されたものを有効活用するための新たな用途、すなわち受け皿をつくることである。かりにも受け皿がないのに量だけ集めても、しょせんはゴミとして投棄するしかなくなるのだから。それでも多少救いようがあるのは、ガラスがきわめて安定した物質で、それ自体公害の元になることはないことだろうか。ガラスはゴミとして埋め立てても、長い年月をかけやがて土に返る物質なのである。ガラスびんリサイクル推進連合は、カレットの新たな受け皿を開発して需要を少しでも伸ばそうと一九九三年八月に、「ガラスびん・カレット用途開発アイデア募集」と題して特賞五〇〇万円という破格の賞金つきで一般からアイデアを募ることになった。ここから出たアイデアが実用化するか否かは今世紀中に明らかになるだろう。